高齢者ふれあい・いきいきサロン活動
○ふれあいいきいきサロンとは?
ひとり暮らしや,家の中で過ごしがちな高齢者等と,地域住民(ボランティア等)が,自宅から歩いていける場所(例:公民館や個人宅など)に集まってお茶を飲みながらおしゃべりをしたり,休憩,ゲーム,レクリエーションなど行って,みんなで笑い楽しい時間を過ごす場所です。
~地域の人々が,心を寄せ合って集う楽しい活動です~
○身近なところに集まって ○みんなで話し合って ○気軽に参加してみんなで楽しむ
どんな活動なの?

①気軽に | 身近な場所で公民館や民家など |
②無理なく |
月1回~2ヶ月1回など,さまざまです |
③楽しく |
レクリエーション,楽しいゲームなど |
④健康づくり | 健康チェック(血圧測定)健康体操や健康講座 |
⑤仲間づくり | お茶飲み会や会食会など |
ふれあい・いきいきサロンの機能
仲間づくり:出会いの場
一人暮らしや高齢者のみの世帯などが増加していますが,中には話し相手もなく一日中テレビを見て過ごす人や,自分は世間から一人取り残されているという思いを持っている人もいます。このサロンを通じて,身近な地域で”人と人とのつながり”を深め,ふれあいを持つことによって,自然と仲間意識が芽生え,仲間としての連帯感が生まれます。
健康づくり:楽しみ倍増
一般的に衰えがちな高齢者の心身の機能を、軽い運動をしたり声を出したり、また手先を使った作業を通じて、参加者の健康づくりに役立ちます。 また、閉じこもりがちな生活では何事も意欲が無くなりがちですが、このサロンへの参加によって、仲間との楽しい時間が過ごせる場所だから出かけようという精神的な張り合いも生まれ、生活意欲も高まっていきます。
ふれあい・いきいきサロンの効果
効果1:楽しさ・生きがい・社会参加
「ふれあい・いきいきサロン」では,高齢者は単にお客様ではありません。集まった一人ひとりが主役となって自分たちでサロンを作っていきます。「私がいないとみんなが困る」,サロンはそんな気持ちになれるところ。必要とされる喜びが生きがいや社会参加意欲を高めます。
効果2:無理なく体を動かせる
ご近所の歩いていけるところのサロンに出かけるだけでも家の中でじっとしているのとは,ずいぶん違います。サロンの中で,高齢者でも安全に楽しく無理なく体を動かせるプログラムを取り入れると,一層効果があります。
効果3:適度な精神的刺激
ご近所の「ふれあい・いきいきサロン」に出かけて行って,人と会い,話し,笑い,歌い,ゲームをし,いろいろなプログラムによる楽しい時間を過ごすことは,適度な精神的刺激となります。
効果4:健康や栄養について意識する習慣がつく
「ふれあい・いきいきサロン」での会食,血圧測定や健康チェック等の保険指導がきっかけとなって,高齢者自身が健康管理や栄養について意識する習慣がつくことが,元気を保つことにつながります。
効果5:生活のメリハリ
「○日○曜日はサロンの日」と楽しみにすると,サロンで人に会うから身だしなみにも気を配るようになります。
効果6:閉じこもらない
ご近所の歩いていけるところに「ふれあい・いきいきサロン」があれば,ちょくちょく出かけて人にも会えます。サロンは閉じこもり防止の特効薬!
サロンを開催するための手順
①スタッフの募集
一人ですべて行うのは負担になり大変です。友人や近所の協力者を見つけましょう。 (例:世話好きな人,話しやすい人,誘いやすい人,誘い上手な人,仲間づくり,雰囲気作りがうまい人・・・など)参加する対象者は,利用者であり担い手でもあります。地域住民と対象者が一緒になって楽しく活動します。
② 開催場所の決定
参加者が気軽に歩いて来られる場所が理想です。
(例:公民館,集会所,個人宅,空き家を利用するなど)
③ 開催日・曜日・内容の決定
スタッフで話し合いましょう。
・月1回程度,続けて開催することが望まれます。
・回数については,負担にならない範囲できめましょう。
・時間は1時間半~2時間など疲れない程度が良いでしょう。
・内容は自由です。サロンに参加する方で話し合って,楽しめる内容を決めていきます。
(:茶話会,季節の行事,小物作り,脳トレ,レクリエーション・・・など)
④ 会費の設定
茶菓子代や弁当代など(100円~300円が多い)
⑤ サロンの名称の決定
親しみのあるネーミングを考えましょう。参加者やみんなで話し合って決めてみましょう。
(例:あじさい会,十日会,やすらぎ会,笑おう会・・・など)
⑥ 参加の呼びかけ
チラシ等を作って,参加者を募りましょう。
⑦ 第1回目の開催
「気軽に」「無理なく」「楽しく」をモットーに始めましょう♪
○ふれあいいきいきサロンQ&A
Q1 サロン活動は,誰がするんですか? |
A1 サロンは,住民が主役となって気軽に取り組むことがセールスポイント |
Q2 対象者はどのような方ですか? |
A2 一人暮らしであったり,家族がいても日中一人きりで会話する相手もなく閉じこもりがちに暮らしている方など, |
Q3 何をすればいいの? |
A3 サロンの内容は自由です。特別なプログラムは必要ありません。 介護予防・認知症予防のプログラムを取り入れているサロンも数多くありますが,ただのんびり,お茶を飲みながらおしゃべりを楽しみたいと参加者が希望するのであれば,それで十分なのです。また,参加者の気分や体調,天気によってその日の活動予定を変更しても良いでしょう。 (例) ・茶話会・・・お茶を飲みながら皆さんでおしゃべりを楽しみます。 ・季節の行事・・・花見,七夕,夏祭り,クリスマス,忘年会等 ・レクリエーション・・・社協でレクリエーションの用具を貸し出しています。 ・健康体操,脳トレ,折り紙,食事会,出前講座等 |
Q4 開催回数はどれくらいがいいの? |
A4 月1回程度,続けて開催することが望まれます。鹿児島県内でも週に2回開催するところや,常設化されているサロンもあります。回数については,参加している方々と相談しながら,無理のない範囲で決めていくのが良いでしょう。 |
Q5 社協はどのような支援をするの? |
A5 サロン活動についての相談にのったり,活動に対する助成,市民への広報や関係機関との連携を通じた支援などを行っています。また,講講座を開催し,情報交換や学びの機会の提供など,活動の継続支援を行っています。さらに,これからサロンを始めたいという方への立ち上げ支援なども行っています。 |